LinkedInのプロフィールは、書き方ひとつでスカウトの数や転職活動の進み方が変わります。
写真からヘッドライン、職務経歴まで、転職で選ばれるための書き方を手順で解説します。
なぜLinkedInプロフィールの書き方で転職の結果が変わるのか
LinkedInは、外資系企業や日系グローバル企業の採用担当者、ヘッドハンターが日常的に候補者を探す場所として使われています。
公開されているプロフィールの内容が、そのまま第一印象や書類選考の判断材料になります。
日本ではまだ職務経歴書ほど浸透していない分、きちんと書き込まれたプロフィールはそれだけで目に留まりやすいという側面もあります。
逆に、写真や自己紹介が未入力のままだと、せっかくの経歴があっても検索結果に出づらくなります。
履歴書・職務経歴書とプロフィールでは役割が違う
履歴書・職務経歴書は応募した企業に向けて出す一方向の書類です。
対してLinkedInプロフィールは、不特定多数の採用担当者やヘッドハンターに常に公開されている自己紹介ページという性質があります。
そのため、特定の1社に合わせて書くというより、自分の経歴や強みが第三者にも伝わる汎用的な書き方が求められます。
この違いを意識するだけで、各項目の書き方の方向性が定まりやすくなります。
プロフィール作成の流れ|6つのステップで整理する
項目ごとに個別に手を入れるより、全体の流れを先に把握してから取りかかると迷いにくくなります。
以下の順番で、ひとつずつ埋めていく進め方がおすすめです。
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それぞれのステップを、次の見出しから順番に見ていきます。
ステップ1|第一印象を決めるプロフィール写真の選び方
LinkedInは検索結果にサムネイル表示される仕組みのため、写真がある人とない人ではクリックされる確率に差が出やすいと言われています。
まずは顔がはっきり見える写真を設定することが最初の一歩です。
好印象につながる写真の条件
明るい場所で撮影し、顔全体がはっきり写っていること、背景がごちゃついていないことが基本の条件です。
服装はオフィスカジュアル以上を目安にすると、業種を問わず違和感が出にくくなります。
写真スタジオでなくても、自然光が入る窓際でスマートフォンのポートレートモードを使うだけで十分見栄えが整いやすくなります。
避けたい写真と撮り直しのタイミング
友人との写真をトリミングしたもの、サングラスや帽子で表情が見えないもの、数年前で今と印象が違うものは避けたほうがうまくいきやすいポイントです。
転職を意識し始めたタイミングは、写真を撮り直す良い機会になります。
背景色にも意外と目が向けられます。
無地の壁やぼかしの効いたオフィス背景であれば、実際にオフィスで撮影したものでなくても違和感なく仕上がります。
証明写真とは違い、少し柔らかい表情のほうが親しみやすさが伝わりやすいという傾向もあります。
ステップ2|検索されて選ばれるヘッドラインの書き方
ヘッドラインは名前の下に表示される一文で、検索結果やスカウト画面で最初に目に入る部分です。
ここが現在の役職名だけになっていると、専門性や強みが伝わらないまま素通りされてしまいます。
肩書き+提供価値で一文にまとめるコツ
現在の役職・専門領域・得意なこと(数値や実績があれば添える)の3つを組み合わせると、単なる肩書きより情報量のある一文になります。
例えば「営業職」ではなく「法人営業|SaaS業界で新規開拓を担当|年間契約数120%成長を牽引」のように具体化します。
職種・キャリアの段階別に考える書き方の型
| キャリアの段階 | ヘッドラインの組み立て方 |
| 若手・中堅 | 職種+得意分野+伸びしろを示す一言 |
| 管理職・マネージャー | 役職+マネジメント規模+事業成果 |
| 専門職・エンジニア | 専門領域+使用技術・資格+担当フェーズ |
ステップ3|自己紹介(About・概要)の構成の作り方
About(概要)は自由記述欄で、ヘッドラインより詳しくキャリアの背景や価値観を伝えられる場所です。
箇条書きだけで終わらせず、ストーリーとして読めるように構成すると印象に残りやすくなります。
ストーリー×実績要約の3パート構成
①これまでのキャリアの要約(何年、どの業界・職種で、何を担ってきたか)、②実績を数値で示した要約、③今後どんな仕事や出会いを求めているか、の3パートに分けて書くと構成が崩れにくくなります。
最後の一文に「〜のご相談やお声がけを歓迎します」と添えると、スカウトやつながり申請のきっかけにもなります。
書き始めるときにつまずかないコツ
いきなり完成形を目指さず、まずは職務経歴書に書いた要約部分をベースに転記し、そこから文章として整えていく順番だと進めやすくなります。
一人称は「私は」を使いすぎず、体言止めと文の両方を混ぜるとテンポよく読めます。
ステップ4|職務経歴(Experience)を数値で語る書き方
職務経歴(Experience)は、担当業務の説明で終わらせず「何をどれだけ良くしたか」を数値で示すことで、採用担当者に実力が伝わりやすくなります。
企業ごとに在籍期間・役職・担当業務・実績を分けて記載する構成が基本です。
実績を数値化する基本の型
状況(どんな課題があったか)→行動(何をしたか)→結果(数字でどう変わったか)の順で箇条書きにすると、読み手が短時間で成果を把握できます。
売上や件数だけでなく、期間短縮率やコスト削減率など、業種に合わせた指標を選ぶと説得力が増します。
職務経歴書の内容をプロフィールに転用するポイント
ゼロから書くよりも、すでにある職務経歴書の内容を要約しながら転用すると効率的に仕上げられます。
職務経歴書の基本構成やテンプレートを先に整理しておくと、LinkedIn側の記載もスムーズになります。
職務経歴書の書き方やテンプレートについては、こちらの記事もあわせて参考にしてみてください。
- 職務経歴書テンプレート|転職で使える基本構成と選び方・書き方ガイド
- 履歴書と職務経歴書の違いとは?役割・記載項目・提出タイミングをわかりやすく解説
- 転職のオファー面談で聞くべき質問7選|項目別の聞き方とチェックリスト
ステップ5|スキルと推薦(Recommendation)の集め方
スキル欄と推薦は、自己申告だけでなく第三者からの裏付けとして機能する項目です。
職務経歴の内容と一致するように登録しておくと、検索でヒットしやすくなり、信頼性の裏付けにもつながります。
スキルの選び方と並べ方
求人票や気になる企業のジョブディスクリプションに出てくるキーワードを参考に、実際に使えるスキルを優先順位の高い順に並べます。
数が多すぎると散漫になるため、職務経歴と直結するものから絞り込むとまとまりが出ます。
推薦文・推薦(Endorsement)を依頼するときのコツ
推薦は「なんでもいいので書いてください」ではなく、一緒に取り組んだプロジェクト名や成果を具体的に伝えて依頼すると、書く側も書きやすくなります。
自分から先に相手の推薦文を書いてあげると、お願いしやすい流れが作れます。
ステップ6|学歴・資格の記載と、日本語版・英語版の使い分け
学歴・資格は職務経歴に比べると優先度が下がりがちですが、専門性の裏付けとして目を通されることが多い項目です。
加えて、日本語プロフィールと英語プロフィールをどう使い分けるかも、この段階で決めておくと後の更新がスムーズになります。
学歴・資格を書くときのポイント
学部・学科名は略さず正式名称で記載し、業務に関連する資格やライセンスは取得年とあわせて登録します。
語学力はTOEICなどのスコアを添えると、英語プロフィールへの信頼にもつながります。
留学経験やゼミ・研究テーマ、社会人向けのビジネススクール受講歴なども、専門性や興味関心を伝える材料になります。
関連性が薄いものまで詰め込みすぎると散漫になるため、キャリアの軸に沿ったものを選んで載せるとまとまりが出ます。
英語プロフィールを作るべき人の見極め方
外資系企業や日系グローバル企業、海外拠点との接点がある仕事を目指す場合は、日本語版に加えて英語版のプロフィールも用意しておくと検索対象が広がります。
LinkedInには多言語プロフィール機能があり、閲覧者の設定言語に応じて表示を切り替えられます。
英語版は日本語版の直訳ではなく、成果を表す動詞(Led、Achieved、Increasedなど)から書き始める英文レジュメの型に沿うと自然に読める文章になります。
英語プロフィールを整えたうえで、外資系・バイリンガル人材に強いエージェントの担当者に一度見てもらうと、プロフィールの改善点を客観的に指摘してもらえることがあります。
ハイクラス・外資系分野に特化したエージェントには、次のようなサービスがあります。
KOTORA(コトラ)|金融・IT・コンサル・経営層のハイクラス転職に強い
金融・IT/コンサル・製造業・経営層の転職支援に強みを持つエージェントです。
LinkedInで整えた職務経歴の内容をもとに、専門領域に精通したコンサルタントとの面談で経歴の見せ方を相談できます。
利用は新規会員登録後、コンサルタントとの面談が成立するところまで進めると案内がスムーズです。
KOTORAで無料会員登録して面談を予約するen world(エンワールド)|外資系・グローバル企業向けバイリンガル人材特化
外資系・日系グローバル企業とバイリンガル人材をつなぐことに特化したエージェントです。
ビジネス英語レベル以上の方を主な対象とし、英語プロフィールをそのままキャリア相談の材料として活用しやすい特徴があります。
利用は新規の会員登録後、コンサルタントとの面談を完了させるところまで進めると案内がスムーズです。
en worldでバイリンガル人材向け求人を相談する公開範囲の設定と、現職に気づかれにくくする工夫
在職中に転職活動を進める場合、プロフィールの更新が同僚や上司の目に触れることが気になる方も多いはずです。
LinkedInには、活動状況の公開範囲を細かく調整できる設定があります。
現職バレを避けるための設定ポイント
・プロフィール更新の通知をオフにする
・「今すぐ転職希望」の公開範囲を採用担当者のみに絞る
・現職の同僚に非表示にしたい場合は個別のプライバシー設定を確認する
・つながり申請は慎重に行い、社内の人には安易に送らない
これらの設定は定期的にLinkedIn側の仕様が更新されるため、実際に設定画面を開いて現在の項目名や範囲を確認しながら進めることをおすすめします。
つながり申請の承認範囲を絞ったり、閲覧履歴を匿名で表示する設定に切り替えたりすることも、在職中の転職活動と両立させるうえで役立ちます。
不安な場合は、まず設定画面全体に一通り目を通し、公開範囲を決めてからプロフィール本文を書き進める順番でも問題ありません。
プロフィールが整ったら|次のアクションにつなげる
プロフィールを整えたあとは、書いた内容を客観的に見てもらう機会を作ると、さらに精度を上げやすくなります。
スカウトが来ない状態が続く場合は、プロフィールと職務経歴書の両方を見直すことも有効です。
スカウトが来ない原因の見直し方や、自分の市場価値を客観的に把握する方法については、以下の記事もあわせてご覧ください。
- 転職でスカウトが来ない原因とは?プロフィール・職務経歴書の見直しポイントを解説
- 転職の市場価値を診断する方法|5つのステップでセルフチェック
- ハイクラス転職の自己分析のやり方|強みの棚卸しから市場価値の言語化まで
プロフィール完成度セルフチェックリスト
□ 顔がはっきり見える写真を設定した
□ ヘッドラインに肩書きだけでなく強みや実績を入れた
□ Aboutにキャリアの要約・実績・今後の希望を書いた
□ 職務経歴を数値で示した
□ 職務経歴と一致するスキルを登録した
□ 推薦文を1件以上依頼した
□ 学歴・資格・語学力を記載した
□ 必要に応じて英語版プロフィールを用意した
□ 公開範囲・通知設定を確認した
LinkedInプロフィールの書き方でよくある質問
Q. LinkedInプロフィールは日本語だけでも転職活動に使えますか
国内企業のみを対象とするなら日本語のみでも活用できます。
外資系や海外拠点との接点がある企業を目指す場合は、英語版も用意しておくと検索対象が広がります。
Q. プロフィール写真は私服でも大丈夫ですか
きちんとした印象の服装であれば私服でも問題ありません。
柄物やラフすぎる服装より、シンプルな色味のシャツやジャケットのほうが業種を問わず好印象につながりやすくなります。
Q. ヘッドラインは何文字くらいで書けばいいですか
LinkedInのヘッドラインは220文字前後まで入力できますが、検索結果では前半のみが表示されます。
重要な情報は前半にまとめる書き方がうまくいきやすいポイントです。
Q. 自己紹介(About)は何文字くらいが目安ですか
目安として400〜800文字程度でまとめると、読みやすさと情報量のバランスが取れます。
長くなりすぎる場合は、改行や箇条書きを挟んで読みやすさを優先しましょう。
Q. 職務経歴は在籍した企業をすべて書く必要がありますか
必ずしもすべてを書く必要はなく、今後のキャリアに関連性の高い経歴を優先して詳しく書くほうが伝わりやすくなります。
関連性の低い短期の経歴は、簡潔にまとめる形でも問題ありません。
Q. 推薦文は誰にお願いすればいいですか
直属の上司や、一緒にプロジェクトを進めた同僚・取引先など、業務内容を具体的に知っている相手に依頼すると内容の濃い推薦文をもらいやすくなります。
依頼するときは対象の実績を伝えておくとスムーズです。
Q. プロフィールを整えると本当にスカウトは増えますか
写真・ヘッドライン・職務経歴の充実度は、検索結果への表示されやすさに関わる要素です。
断定はできませんが、未入力の項目を埋めるだけでも見つけてもらえる機会は広がりやすくなります。
Q. 現職の会社に転職活動がバレないか心配です
更新通知のオフや、転職希望の公開範囲を採用担当者限定にする設定を組み合わせることで、リスクを抑えやすくなります。
心配な場合は、プロフィールを大きく書き換える前に設定画面を先に確認しておくと安心です。
Q. プロフィールの更新頻度はどのくらいが目安ですか
大きな異動や昇進、資格取得などの変化があったタイミングで更新するのがひとつの目安です。
転職活動を始める前には、内容が古くなっていないか一度全体を見直すことをおすすめします。
まとめ
写真からヘッドライン、自己紹介、職務経歴まで、ひとつずつ手順通りに整えていくことで、転職で選ばれやすいLinkedInプロフィールに近づきます。
無理なく続けられる範囲で、少しずつ更新していきましょう。


